こんな記事を見つけた。
Winny開発者、懲役1年の求刑 (ITmedia)
この話題を見た時にいつも論じられるのが、「ビデオの場合と同じで、違法コピーを行う人物が罰せられるべきであり、開発者は罰せられるべきではない」という意見だ。これはこれで正しいし、当然違法コピーやその他有害なものをWinnyを通じて公開している人物は厳罰に処せられるべきだと思う。ただし、Winnyの場合がビデオと違うのは:
(1)誰が最初に違法コピーしたファイルを公開したかを特定する術がなかった
(2)ウイルス感染でデータが流出したような、使用者が意図しないことに利用されてしまう
だと思う。(1)に関して、ビデオの場合は、コピーを作成して他人へ販売したりなど、違法行為を行った人物の犯罪意図や送付経路などから対象者を特定可能だが、Winnyの場合はそれが極めて難しい。
また、(2)を通して感じたのが、「PCは安全な家電ではない」ということだ。ネットへの接続があるため、旧来のテレビやビデオを引き合いに、「PCは家電ではない」というのは少々乱暴かもしれないが、あながち間違いでもないと思う。やはり「家電」というからには、特別なトレーニングを必要としない、子供から老人まで安全に使うことができることが必要だろうと思う。今回のWinnyの件や、Spamメール、ウイルスなどから、どう考えても現状は「PCは安全な家電ではない」といわざるを得ない。一方で将来的には、「PCは安全な家電」になるべきだと思う。さもないと、インターネットを利用したサービス自体がこれらの脅威のせいで衰退してしまう可能性があると思う。
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