Thursday, April 05, 2007

中華連邦

「The World is Flat」で引用されていたのを見て、少し古い(2002年初版)が、大前研一氏の中華連邦を読んだ。内容の多くが統計データに基づく考察で、結論の大意としては「製造では中国にかなわない。台湾は持ち前の言語力(北京語、英語、日本語)を駆使したビジネスのハブ、もしくはサービス等の付加価値の創出に努めるべきだ」というもの。これまでの製造業への固執によって悲観的な考え方の台湾人政府関係者に対して、非常にポジティブな提言をしているという印象を持った。「2005年に台湾は中国と統一」という今となっては当たっていない予言もあるものの、ポジティブな筆者の人柄が垣間見えるし、中国と台湾の関係についても、部外者/外国人ならではの歯に衣着せぬ発言はさすがだと思う。
やはり、人間としてたった一度の人生なのだから、「冷静に分析しつつ良いところを伸ばす」とか「常にポジティブ」といった姿勢は見習いたいものだ。

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